平山 正和 | |
1944年(昭和19年)生まれ /1969年弁護士登録 |
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京都大学法学部 卒 | |
社会で生起する数多くの、民事、家事、刑事紛争の解決に当たってきました。交通事故などの損害賠償請求事件、不動産(売買取引、借地借家など)、破産、遺産分割、離婚など。一般弁護士に比較して得意な分野では、労働者側の労働事件、住民側の公害・環境問題、患者側の医療過誤、消費者側の建築紛争事件など、専門知識を要する事件を、学者、医師、建築士などの優れた専門家とのネットワークをもとに長年手がけてきました。
取りあつかった事件上記得意分野の中から思い出に残る主なものをあげます。
①労働事件
親会社丸紅の責任を追及した染色会社市新の企業閉鎖・解雇事件や整理解雇事件、タクシー労働者や金属労働者の不当労働行為、解雇事件など多数。
②公害・環境・街づくり
堺・高石の大気汚染公害反対運動。岬町関西電力多奈川発電所建設差止・損害賠償請求求公害裁判。和泉市の火葬場建設差止裁判。日照権による建築差止裁判。「葛の葉物語」ゆかりの鏡池保存住民訴訟。
③医療過誤事件
未熟児網膜症事件。精神病院での死亡事件。陣痛促進剤による胎児死亡事件。腹膜炎による死亡事件。狭心症による死亡事件。など多数。
④欠陥住宅建築紛争事件
大京の大型マンションの床遮音性能欠陥事件。丸紅の大型マンションのコンクリートクラックに関する欠陥事件。長谷工コーポレーションの10階建ビルの構造耐力に関する欠陥事件。3階建木造住宅欠陥事件。木造住宅の雨漏による欠陥事件。など多数。
⑤刑事弾圧事件
広告物条例による貼り紙弾圧事件。戸別訪問・文書配布に対する公職選挙法による刑事弾圧事件。労働組合活動に対する介入の刑事弾圧事件。
⑥弁護士の公正証書遺言による悪徳弁護士の遺産乗っ取り事件の遺言無効請求裁判で遺産取り戻し。
35才より初めた週末テニス。テニスクラブが次々に閉鎖され、現在4カ所目で頑張っている。マウンテンバイクで泉北、狭山丘陵のアップダウンを走ること。油絵、若い時に挫折したが復活。読書、インターネットで本を買うようになってますますツンドクが多くなり、読みかけの本が机上を埋める。金剛登山は時間の確保が不可能となり中断。気が多いがいずれも中途半端に終わっているのが悩み。
高校時代は野口英世に影響されて医師になる夢を抱くが果たさず、弁護士の「あかひげ」を目指す。加害企業に対抗する公害被害者、使用者に対抗する労働者、病院・医師に対抗する患者被害者、家主・地主に対抗する借家人、ゼネコンに対抗する欠陥建物被害者、行政に対抗する市民など、社会的弱者側に軸足を置いて弁護士活動を続けてきたが、最後までこの姿勢を貫きたい。強者におもねらずマイナーの位置から社会変革を夢見て生きていくことを貫徹できるのは弁護士の妙味である。「弁護士になることが目的でない、弁護士になってもならなくても人生で何をするかが肝心なことだ、弁護士になれば弁護士を武器として何をするかが問題だ」との大学時代の恩師の言葉が原点にある。
堺・泉北の公害(共著)
よみがえれ内川・土居川(共著)
地方自治体と企業誘致(共著)