弁護士 岡崎守延 ・井上耕史
岡崎:本年もよろしくお願いします。昨年は,森友・加計問題で安倍首相を追い詰める姿が印象的でした。
たつみ:権力者に都合の悪い公文書が改ざんされ,総理の友達であれば特例的に獣医学部が新設され,総理夫人が肩入れした学園の小学校には国有地が8億円も値引きされてタダ同然で払い下げられる。官僚が虚偽答弁,隠ぺいを続けても責任を取らない。これでは,まるで独裁国家です。これからも国会で追及していきます。
井上:昨年の大阪では北部地震や台風21号などで大きな災害がありましたが,災害に対する取組みは?
たつみ:府内各地の多くの自治体を訪ね,首長と懇談し被災者の声を聞いてきました。北部地震では現地の要望をまとめて政府に迫り、高槻のブロック塀撤去の国の予算措置が実現,台風21号では農業用ビニールハウス再建支援などを求め,国の支援をつけさせることができました。
岡崎:維新の悪政加担ぶりもはっきりしてきました。
たつみ:国政で見ると,維新は安倍政権の「与党」そのもの。野党が共同で出した安倍内閣不信任案に反対しました。戦争法、カジノ法,水道法など,悪法推進も与党と一体です。維新代表の松井府知事は台風21号の災害対策本部も設けず,被災者支援も義援金の枠内で済まそうとしました。アベ政治とともに維新政治も退場させましょう。
井上:今年の安倍政権との対決の焦点は?
たつみ:安倍首相は憲法9条を変えて無制限に海外派兵する国づくりに執念を燃やしています。3000万署名を広げ、改憲阻止の声を広げましょう。
また消費税10%への引上げを止めさせることも重要です。消費税が8%に引き上げられて以来消費が低迷しているのに,さらに増税すれば,庶民にとって大打撃になる上に,景気も悪化させます。
沖縄辺野古基地建設中止、原発ゼロにも力を合わせましょう。
岡崎:2019年は参議院選挙の年でもありますが,たつみさんの決意をお聞かせください。
たつみ:「もっと届ける声がある」「政治を国民の手にとりもどす」。これが私の決意です。市民と野党の共同で,安倍政権とこれに共同する維新を退場させ,民主主義を取り戻す年にしたいですね。共同の要となる日本共産党が,国会でも,大阪でも,躍進できるよう全力を尽くします。