弁護士 村田浩治
想像してほしい。自分が、たまたま外国暮らしで子どもの時から暮らして、そのまま仕事をするようになった会社で、日常的に「日本人は嘘つき民族だ。税金も納めないで補助金を受けている。」と社員の書いた感想文が何度も配布される…。ほとんどの同僚は黙っていて何を考えているか分からない。
そんな境遇に置かれた貴方は「私の国を悪く言うことに誰も何も感じないのだろうか。みな日本人のことをこんな風に思っているのだろうか。それとも自分は無視されているのだろうか。」と思うかもしれない。悔しさよりは恐怖を感じるのではないだろうか。
自分が属する国や人種、民族をそれだけを理由に貶めるような行為は許せないと思うし、会社に人権感覚がないと感じるだろうし、そんな狭量な場所にいたくないと思うのではないだろうか。
残念なことに、日本の岸和田市の一部上場会社で逆に行為が行われた。しかも、弁護士と共に会社に対し、そのような行為を止めて欲しいと要望をしたのに「ヘイトスピーチと言われることはしていない」と回答し「お金を渡すので、やめてはどうか」という対応をした。私は日本人が道理を分かり国際連帯を愛する国だと思い、誇りに思いたい。だから裁判をおこした。裁判の概要はニュースに同封しているリーフをご覧いただきたい。原告に「応援するよ」と一言声をかけていただくだけでもいい。それだけでも本人は、癒やされる。